不定期刊 岸宗Blog

マンガ・アニメ・ラノベ・ゲームなどについて徒然なるままに…。一応メインは同人ゲーム。

追記

 先のエントリの追記と言いますか、ちょっと違う話ではあるんですが、
次に同人ゲームで何か問題が起きるとしたら、今度は版権関係じゃなくてエロ関係だと思うんですよね。
 っていうのも、同人ノベルゲームなんかでちらほら見かけるんですが、いわゆるアダルトゲーム業界での(法・自主問わず)規制から外れた内容のものがあるんですよ。先日見た酷いのは、冒頭で「登場人物は誰がなんと言おうと18歳以上」とうたっておきながら、本文中で10歳だの小学生だのが連呼して自ら否定してるわけです。最初の注意書きはなんだったんだと、最初に18歳以上って書いておけば後は何を書いても読んだ人が自動的に変換して読んでくれるとでも?
 いやもちろんそんなのばかりじゃないのですけど、一部でもそういうのが問題になったら全体に波及しちゃうわけで、該当する方々には自重していただきたいと思うわけです。

 かさぶた。さんのところで書かれていた

要因は色々あると思いますが、1つには同人ノベルゲームは『ひぐらしのなく頃に』以降、エロ抜きのオリジナル作品が急激に伸びていて、僕がブログでお薦めしている『Omegaの視界』や『収穫の十二月』もエロは皆無です。エロゲーの世界でも、エロが薄い作品のほうがメディアミックスされやすい傾向はありましたが、いっそ皆無のほうが都合がいいわけで、『ひぐらし』の成功は「エロが無きゃ売れないかも」という不安をふき飛ばしました。
(エロゲ業界の危機と、対岸の火事でもないかもしれない話。/かさぶた。)

という流れもあることですし、こういう頑張ってる人たちに悪影響を及ぼすことだけは避けたい事態です。
いやホントに。


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「涼宮ハルヒの激闘」配布停止をうけて

 既に皆さんお聞き及びのことと思いますが、昨年の冬コミ最大の目玉同人ゲームであった「涼宮ハルヒの激闘」が権利者である角川書店からの申し立てにより、配布停止となった模様です。
http://lost-identity.jp/souvenir/html/info.html

 このニュースを見て私が思い出すのは、なんと言ってもProjectYNPさんの「CYBER GRANPRIX」です。このゲームも「涼宮ハルヒの激闘」と同様に、高い技術力とゲームとしてのまとまりの良さで、必ずしもネタ元作品の人気に寄りかかることなく好評価を得ていた作品でしたが、やはりサンライズからの申し立てにより一時配布停止→後に正式に版権を得て再配布という流れになったのでした。
 このゲームは私が同人ゲームの可能性に気付いたきっかけでもあり、またとても入れ込んでいたため非常にショックが大きく、特に印象に残った出来事でした。

 あれから実に約5年もの歳月を経たわけですが、外的要因・内的要因を問わず同人ゲームの立ち位置というものはあまり変化していないように思われます。
(※同人ゲームといっても大きく分けて2つの流れがあり、一つはノベルゲーム系のキャラクターやストーリーを見せることが主体のもの、もう一つがゲームとしての遊びを提供することが主体のものです。前者は同人誌などと本質的に変わらないので、ここで私が述べているのは後者のことになります)

 ぶっちゃけて言えば、こういった同人ゲームはキャラクターのデザインやガジェットの意匠といった見た目的なものの一部を借しているだけで、作品としての本質は独自性を持っていたりします。これはキャラクター内面やストーリーと言った部分も含めて引用している同人誌より比較的侵害範囲が狭いということでもあります。もちろん無断で拝借していることが問題なのであり、その程度の如何に寄らず一律で問題視されるべき事でありますが、それでも愛ある優秀な同人ゲームが規制されてしまう現状は大変残念なことです。
 申し立てられた真の理由は明かされていませんが、同人ゲームの場合は単価が高く、人気が出ればその分利益も大きくなるわけで、その辺りが理由であろう事は想像に難くありません。見せしめというやつです。しかし権利者にとってみれば、作品の価値・評価より作品が生み出す利益の方が重要なのは当然であり、見えない相乗効果より見えるパイ(この場合はファンの懐具合)の確保に走るのは至極まっとうな思考で、今後も変わることはないでしょう。

 ではどうすればこういった悲劇は回避できるのでしょうか? 一つにはProjectYNPさんが前例を作ってくれた「版権を取得して準商業作品として販売する」というのがあるでしょう。でもそれはとても高いハードルです。思いついたアイディアを少ないしがらみで形に持って行けるのが商業にはない同人のメリットであると考えるならば、汎用的な手段とは言い難いです。
 なので私は、もう一つの手段である「完全オリジナル」を推奨したいと思います。もちろん、同人の基本がパロディなのは単に好きだからだけではなく、人気のある商業作品というキーワードがなければ認知すらされない可能性があるためです。しかし、大手さんがオリジナルの挑戦をし始めている今、道は開けつつあると思います。
 もちろん商業作品のネームバリューに頼らない情報流通も必須です。1年以上も放っておいた私に言う資格はありませんが、しっかりとした紹介やレビューなどがまさに求められているのだと思います。今回の件は、そう強く私に自戒させるものでした。

 どうか1年後、5年後、10年後の同人ゲーム界が明るい話題で彩られていますように…、切にそう願うものであります。

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